妊娠中の薬やレントゲンの影響


病気やケガ、それ等にともなう痛みなど、私達のつらい症状を治してくれる薬。とっても頼りになりますよね。
だけど妊娠している時に飲む場合は、自分のお腹に中に赤ちゃんがいることを忘れてはいけません。いつもなら病気やケガを治してくれる薬も、どんな形で赤ちゃんに影響するかわからないのですから。
とくに気をつけいただきたいのは妊娠初期です。
妊娠初期にあたる4〜16週にかけては、赤ちゃんが成長する上でとても大切な時期。
お母さんのお腹の中では、赤ちゃんの脳・心臓・神経などが驚くようなスピードで作られているので、薬を服用すると奇形や障害が生じる可能性が出てきます。
もしも妊娠の可能性があると思ったなら、薬の服用には充分注意が必要になります。
もっとも、ドラッグストアやスーパーで売られている市販薬は、誰にでもまんべんなく効くようにできているため、劇的な効果を期待できない分それほど強くないですから、赤ちゃんへの影響もそれほど大きいものではありません。
用法を守り服用したくらいなら、あまり心配はないでしょう。

とは言え、それでも素人判断で市販薬をむやみに服用するのは避けるにこしたことはありません。
例えば、実は風邪だと思って風邪薬を飲んだものの、実はインフルエンザだった、なんて場合。飲まなくても良い風邪薬を飲んでしまったということになりますよね。
インフルエンザの場合、40度以上の高熱が出れば少なからず赤ちゃんに影響しますし、激しく咳き込むことで腹圧もかかってしまいます。
また、例え風邪であっても、お医者さんに妊娠中であることを告げ、現在の自分の体にあった薬を処方してもらうのが一番良いでしょう。

薬以外に、妊娠初期に気をつけていただきたいのがレントゲンです。
胸部エックス線やCT検査くらいの放射線量なら、子宮に近い骨盤以外の検査であればたいした問題ではありませんが、妊娠4〜16週の赤ちゃんに大量のエックス線を浴びせると今後の成長に影響するおそれがあります。
中には「会社の健康診断でエックス線検査を受けた直後に妊娠が判明した」と心配する人も多くいらっしゃいますが、子宮からはなれた胸部エックス線なら放射線の量も少ないので安心してください。