便秘と痔の予防




多くの女性の悩みの種でもある、「便秘」。
さて、そんな便秘ですが、妊娠するとどうやら便秘が悪化する人が増えるようです。
もちろん、それにはちゃんとした理由があります。
妊娠中、妊娠を継続させるために黄体ホルモンが増えることで腸の動きを抑えたり、大きくなった子宮が腸を圧迫して動きを妨げたりします。これによりいっそう便秘がちになってしまうのです。
さらに、生活習慣や食生活も大きく影響します。
例えば、運動不足。確かに大きなお腹を抱えての運動は大変かと思います。また野菜不足の食生活も、便秘を悪化させる原因になるのでバランス良い食事をとるよう注意してください。

とは言え、どんなに気をつけていてもどうしようもない時だってありますし、トイレと居間を行ったり来たりは大きなお腹のお母さんには辛いですよね。
そんな悩みを抱えるお母さんたちに、ここでは便秘解消法をご紹介します。


【1.食物繊維をたくさん摂る】
これはもう、便秘解消の基本でしょう。
食物繊維を1日20〜25g程度とるように意識してください。
腸内環境を整え、ほどよい柔らかさと量の便を作ります。

【2.適度な運動をする】
毎日ウォーキングなどをすることで、腸の動きを刺激してください。
妊娠中とは言え、無理がない程度に体を動かすようにしましょう。

【3.ヨーグルトを食べる】
ヨーグルトに含まれる乳酸菌などの善玉菌は腸内環境を整えてくれます。
善玉菌を増やしましょう!

【4.水分を摂る】
水分が不足するとことで便が固くなり、便通が悪くなります。
しっかり水分補給をするようにしましょう。

【5.決まった時間にトイレに行く】
毎日、便意を感じなくても同じ時間帯にトイレに行く週間をつけてください。これにより便意が感じやすくなります


色々試した結果駄目だったとしても、自分だけの判断で市販の便秘薬や浣腸を使ったりしないようにしましょう。妊娠中の便秘で悩んでいる時は、まずお医者さんに相談するようにしてください。

便秘、本当に辛いですよね。
便秘がひどくなると、肛門の粘膜が傷ついて出血したり、静脈が圧迫されてうっ血し、こぶができます。これがいわゆる痔です。
痔は放っておくと悪化する恐れがあるので、できてしまったらできるだけ早めにお医者さんに相談してください。妊娠中ですから薬には気をつけねばなりませんが、痔なら座薬など、妊娠に影響しない薬を処方してもらえます。
また、普段からも便秘や痔にならないよう気をつけることが大切になります。
まず、立ちっぱなしは避ける。お風呂で血行を促進する、排便時に無理にいきまない、排便後はシャワートイレで清潔を保つ、などでも痔を予防することができますよ。