妊娠8ヶ月(28〜31週)




妊娠28週目を迎えると、いよいよ妊娠後期に入ります。不安や期待で胸がいっぱいの時期でしょう。

さて、31週目になると、子宮底長は約26〜29cmになり、おへそとみぞおちの中間くらいまで達します。
お腹もすっかり大きくなって、足元が見えにくくなっているでしょう。一人で外出する時や靴を履く時、特に階段の上り下りなどには充分注意してくださいね。
また、お腹が大きいものだから「靴下が履きにくい」なんて日常の些細な苦労を実感するお母さんも多いかと思います(笑)。

この頃になると、生活に不便を感じるほど大きくなった子宮が心臓や胃を押し上げるため、動悸や息切れ、胃もたれがしやすくなりますので、肉体的にも精神的にもつらい時期になるでしょう。
また下腹部や、足のつけ根に重苦しさや痛みを感じることもあります。
妊娠すると誰にでもあらわれる症状ではありますが、これはお母さんの体に負担がかかっているサインみたいなものですから、辛いと思ったら無理をせず休みましょう。

さて、妊娠後期に入ると妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)にかかる心配も出てきます。一日中むくんでいるときは要注意なので、お医者さんに相談してください。
また、夕方から夜にかけて、おなかが張り、硬くなる回数も増えてきます。休めばなおることもありますし、妊娠にともなう生理的な現象ですからそれほど心配する必要はありませんが、もしいつまでたっても張りがおさまらない、定期的に張りがやってくる、などの症状が見られた場合はお医者さんに相談した方が良いでしょう。
例えそれが早産の兆候でなかったとしても、ひとりで心配していては心身が参ってしまいます。お医者さんに診てもらうことで安心感が得られるはずですよ。

あと、これはお母さんの体にはまったく関係ないことかも知れませんが、とても大事なこと。後期に入ったこの時期から、そろそろお腹の赤ちゃんにつける名前をお父さんと相談しておいた方が良いでしょう。
中には「生まれて顔を見てから決める」という人もいるでしょうが、早いうちから男女両方の名前の候補をいくつか考えておいても「気が早い」なんてことはないと思います。多分、多くのお母さんやお父さんは、お母さんのお腹に赤ちゃんがいるころから「あんな名前がいいかな」とか「こんな名前にしようかな」って考えているとは思いますけれどね(笑)。
ところで、名前をつける上で気をつけていただきたいのが、中には名前に使えない漢字もあると言うこと。これは法律で決められていますので、事前に調べておくと良いでしょう。
そろそろお父さんと一緒に、赤ちゃんがいる暮らしをイメージして、赤ちゃんを家に迎える準備をしていってくださいね。