妊娠3ヶ月(8〜11週)




同じ女性でも、妊娠したことがないとなかなか「つわり」の辛さってわかりませんよね。
妊娠した女性なら避けては通れないつわり。
特に妊娠してから3ヶ月は、非常に辛い時期になるでしょう。
つわりで気持ち悪いしダルいしでグッタリしているお母さん。しかしそんなお母さんのお腹の中では、赤ちゃんは人間らしい姿にすくすくと成長しています。

一般的に、妊娠2ヶ月の頃までの赤ちゃんは「胎芽(たいが)」と呼ばれています。人間の赤ちゃんとして「胎児」と呼ばれるようになるのは妊娠3ヶ月に入る8週目から。
この時期になるとしっぽは完全になくなり、いかにも頼りなげだった頭・胴・足もできてきます。また、顔もそれぞれのパーツがしっかりしてくるので人間らしい顔立ちになります。
内臓もさらに発達し、肝臓では本格的に血液が作られるようになります。また血液循環も始まったり、羊水を飲んで時々おしっこをするようにもなります。お母さんから出てくる準備は、着々と進んでいるようですね。
この時期、赤ちゃんは羊水の中で体を曲げたり伸ばしたり、小さな手足を活発に動かしたりと、今までにはなかった動きをするようになります。お母さんと赤ちゃんを繋ぐへその緒も長くなり、羊水の中を自分で動き回るようもなります。
成長・発達して、ずいぶん体もしっかりしてきたように見えますが、この時期の赤ちゃんの皮膚はまだ透明。血管や内臓が透けて見えます。

さて、赤ちゃんは今まで、成長するにあたって「卵黄嚢(らんおうのう)」と呼ばれる組織から栄養を受け取っていました。
しかしこの頃から、胎盤とへその緒を通してママから栄養をもらうことができるようになります。
また11週も終わろうかという頃になると外性器も発達して、お母さんが気になって仕方なかったであろう赤ちゃんの性別がはっきりしてきます。
とは言え、まだ超音波映像で性別を判断するのは難しいので、赤ちゃんがもう少し成長するまで待ってください。
この超音波検査では、赤ちゃんの状態や、元気かどうかを調べる際に心拍が重要視されます。
赤ちゃんの心拍は、1分間に120〜140。大人の約2倍の速さで脈打っています。
まだ小さな心臓を一生懸命動かして成長していると思うと、愛しくて仕方がないですよね。