妊娠6ヶ月(20〜23週)




妊娠6ヶ月。お母さんのお腹が大きくなる、と言うことは、つまりお腹の中の赤ちゃんもすくすく成長している証拠です。
妊娠23週頃になると赤ちゃんの身長(頭殿長)は約30cm、体重は約650gにまで成長しています。
そのため、この頃になると妊婦健診時の超音波の画面にも赤ちゃんの全身が写らなくなります。その代わり、頭と手のアップを見ることができたり、手をグーにしている時の指の形まで見ることができるようになったりと、今までぼんやりしていた赤ちゃんの姿がはっきりしてきます。
あのちっちゃかった赤ちゃんがこんなに大きくなった、と思うと感動を覚えずにはいられませんね。

この頃の赤ちゃんは子宮の壁を蹴ったり、両足のつま先をくっつけたり、羊水の中で活発に動き回ります。
妊娠16週頃の赤ちゃんを思い出してみてください。
まだ小さく、例え体を元気に動かしてみてもその力はあまりに弱々しくて、お母さんはなかなか気付くことができませんでした。
けれどその後もすくすく成長した妊娠20週頃。赤ちゃんの動きは力強く、大きなものになり、お母さんも今では赤ちゃんが動くたびに、自分の中にあるもう一つの新しい命の存在を感じています。
しかしこの頃はまだ赤ちゃんの位置が定まっていないので、健診時に逆子になっていることもよくあります。
例え健診時に逆子であっても、あまり慌てる必要はありません。多くの赤ちゃんは、その後に頭を下に向けた頭位に戻るので安心してください。

この頃になると赤ちゃんの顔にはまゆ毛やまつ毛が生え始め、髪の毛も濃くなってきます。
小さな口の中には将来、乳歯となって生えてくる歯の部分が作られ、皮膚の神経や聴覚・味覚・嗅覚などの感覚もさらに発達します。手のしわや、いずれ指紋になる隆起もあらわれます。
消化機能も発達してきますし、お母さんの羊水を飲んでおしっこをしたりもします。お腹の中でおしっこをする、となるとちょっと戸惑ってしまうお母さんもいらっしゃるかも知れませんが、胎児のおしっこは水のようできれいだから安心してください。
また女の子なら卵巣、男の子なら精巣が成長し、ホルモンが下垂体などから盛んに分泌されるようになり、外性器もしっかりとした形をとるようになってきます。

さて、そろそろようやく赤ちゃんの性別がわかるころです。
赤ちゃんは妊娠した時点ですでに性別は決まっているのですが、超音波映像で性別を確認できるようになるのはこの時期。
しかし、超音波映像で見てみても、その結果が100%確実とはいえません。実際、超音波映像で見た時は女の子と言われていたのに実は男の子、と言うこともあるんです。
また赤ちゃんの体位や位置によっては、外性器部分を確認することができないこともあります。
できれば早く知りたい赤ちゃんの性別。わからなかった場合は、次回の健診までのお楽しみにしてください。