妊娠中の食事について
妊婦さんの一番の悩みの種…それはやはり、「つわり」ではないでしょうか。
早い人では妊娠がわかったその日からつわりが始まり、その後数ヶ月にわたって苦しまされるつわり…。初めて妊娠する方では、まずつわりの心配をする方も少なくはありません。
胃がムカムカして、こみ上げてくる吐き気をぐっと我慢しなければならない。これは例え同じ女性であっても、本人しかわからない辛さです…。
そんな風に散々苦しんだつわりも、妊娠5〜6ヶ月を過ぎる頃にようやく楽になり始めます。
しかし何でも食べられるようになった反面、これからのために食生活に充分な注意が必要とされるのもこの時期です。
周囲に「お腹に赤ちゃんがいるんだから」とたくさん食べるようすすめられることもあるかも知れませんが、実際に妊娠前の2倍の量を食べる必要はありません。
むしろ出産トラブルを避けるため、カロリーや塩分を控えるように意識しましょう。どちらも多く摂り過ぎると妊娠高血圧症などの病気の原因になり、出産に影響してしまいます。
また、できれば摂取を避けておきたいのは以下の通り。
【カフェイン】
血管を収縮させるため、赤ちゃんへの酸素や栄養の供給に支障が出る可能性があります。
コーヒーを1日に1杯飲む程度ならそう影響はありませんが、毎日習慣的に飲む物はほうじ茶や麦茶にした方が良いでしょう。
【一部の魚】
水銀の蓄積が多いメカジキやキンメダイは控えるようにしましょう。
食べてたとしても、大体週2回程度でおさえた方が良いようです。
【添加物や農薬】
これは妊婦さんじゃなくても避けたいですね。
できるだけこれ等が含まれていない食品を選ぶようにしましょう。
【アレルゲン食材】
お母さんの好みもあるかも知れませんが、同じ食材や食品ばかりを毎日大量に食べていると、アレルギー体質になる可能性があります。
栄養のバランスを考えて色々な食材を取り入れるようにしましょう。
積極的に摂りたい栄養素には次のようなものがあります。
●葉酸
葉酸は赤ちゃんの成長には欠かせない、とても大事な栄養素。
妊娠中のお母さんのための葉酸のサプリメントが市販されているくらいです。
特に妊娠初期の赤ちゃんには不可欠なので、葉酸を含む海藻や緑黄色野菜を積極的に食事に取り入れるようにしてください。
●ビタミンB群
不足すると疲れやすくなったり、肥満に拍車がかかったりします。
B群全体の摂取を心がけ、相乗効果を狙いましょう。
発芽玄米、魚、レバー、豚肉、納豆などに多く含まれます。
●鉄
ママの貧血予防と赤ちゃんの成長に必要になります。
特に妊娠中は妊娠前の3倍必要になると言われているので、アサリ、ひじき、納豆、小松菜。そら豆などでしっかり摂取してください。
●ヨウ素
たんぱく質や脂肪の代謝を良くしてくれる栄養素です。
主に海藻類や魚介類に含まれています。