妊娠6ヶ月(20〜23週)




お医者さんにはっきり診断されるまでは、いまいち妊娠って実感がわきませんよね。
だけど、妊娠したばかりの時には「本当にここに赤ちゃんがいるの?」と思ってしまくらい大きさが変わらないお腹。そのお腹も、たった数ヶ月で少しずつ大きくなって、気付けばすっかり妊婦さんになっています。

妊娠も半年が過ぎるとになると、子宮の大きさは大人の頭よりひと回り近く大きくなり、子宮底もおへその辺りまで達します。
前にせり出すように大きくなった子宮とお腹を支えようとするため、お母さんの体は自然と反り返ったような格好になります。
しかしこの姿勢、気をつけないと背中が痛み出したり、腰痛を抱えたり、足がつる、なんてトラブルもおこってしまい、多くのお母さんを悩ませています。
これ等の症状は、適度な運動で血行を良くすることである程度やわらげることができますし、同時に体重のコントロールにも役立ちます。

また妊娠すると乳腺葉(乳腺)が発達するので、乳房に脂肪がついて大きくなります。
母乳が本格的に出るようになるのは赤ちゃんを産んでからですが、妊娠中のうちからすでに赤ちゃんへあげる母乳の準備は始まっているのです。
この頃は、母乳を作るホルモンであるプロラクチンが分泌されるので、乳頭から半透明の乳汁がにじみ出てくる人もいますが、体に問題があるわけではないので安心してください。

妊娠中に、お父さんとお母さん、二人の思い出作りに旅行を計画するご夫婦も多いようですが、お母さんの体調が安定している中期が良いでしょう。移動や日程に無理がなく、お母さんの体に負担をかけない近場をおすすめします。
なお、その際には母子手帳、健康保険証、かかりつけの病院の連絡先、生理用ナプキン、動きやすい服装、はきなれた靴、などの準備をするようにしてください。
また、出発前に病院で診察を受けておくとさらに安心できますね。

病院や保健所によっては、妊娠中期に入ったお母さんを集めて母親学級や両親学級を開くところもあります。
両親学級にはお父さんも参加できますので、ぜひ受講し、妊娠や出産の正しい知識、生まれてきた赤ちゃんのお世話の仕方などを夫婦で勉強してください。
それによって出産に対する安心感を夫婦で得ることができるはずです。