妊娠8ヶ月(28〜31週)




妊娠してから8ヶ月にもなると、お腹の中の赤ちゃんは身長(頭殿長)約40cm、体重約1500gにまで成長しています。どうりでお腹が重たくなっているはずですよね。

赤ちゃんが自力で生きていくために必要となる器官…すなわち心臓・腎臓・骨髄などの機能が完成するのは、妊娠28週を過ぎた頃と言われています。
お母さんのお腹から出た後に上手く肺呼吸ができるようにするための練習なのか、まるで実際に呼吸をするように定期的に肺をふくらませる様子が見られるのがこの時期です。
出産予定日にはまだ早いですが、もし万が一この時期に早産になったとしても、適切な低体重児医療を受ければ育つ可能性はかなり高いです。
ただし、28週の赤ちゃんの肺はあくまで「呼吸に似た動き」をしているに過ぎず、まだ未熟な状態。やはり赤ちゃんの安全のためにも、ちゃんと成熟するまではお母さんのお腹の中で育つ必要があります。

やがて赤ちゃんの体に皮下脂肪がつき、体がさらに大きくなると、当然お母さんの子宮が狭くなってきます。
中には活発に動いて体を回転させようとする赤ちゃんもいるそうですが、多くの赤ちゃんは頭を下にする「頭位」の姿勢になるでしょう。
この時点で逆子であることがわかる赤ちゃんもいますが、例えこの時期に逆子であっても妊娠9ヶ月になると自然に頭位に戻ることがあるので、早いうちから不安を抱えず、経過を見守りましょう。
出産となると逆子を心配されるお母さんも多いですが、最終的に逆子で出産を迎える人は、全体の3%から5%ほどだそうです。

3〜5%と言うとそれほど多い数字とは感じないかも知れませんが、逆子が心配なお母さんは逆子を治すための体操をしてみてはどうでしょう?
両膝と胸を床につけ、おしりを高く持ち上げる胸膝位を5〜10分保つだけです。
とても簡単にできる「逆子体操」ですが、お母さんや赤ちゃんの状態もありますからお医者さんの許可をもらった上でおこない、お腹が張ったらやめてください。
また最近では、逆子治療に鍼灸を取り入れている産院もあるようです。
鍼灸は逆子を治すだけでなく、安産や産後の回復にも効果があるそうですし、何より副作用のないのが安心。妊娠をきっかけに鍼灸を体験した、なんて人も実は結構いるそうですよ。