つわりの症状




自分のお腹の中に生まれた新しい命。
「お母さんになるんだ」と喜びで胸がいっぱいになる反面、不安もあるかと思います。
中でもお母さんの体にダイレクトに響くのが「つわり」。
どのタイミングでつわりがあらわれるかは人それぞれですが、早ければ妊娠がわかったときからつわりの症状を感じ始める人もいます。

以下、つわりの主な症状になります。

●吐き気や嘔吐
 よく知られている症状ですね。
 胃がムカムカして吐き気をもよおしたり、実際に食べ物を口にすると吐いたりします。

●食欲不振
 吐き気のために食欲が落ちます。
 またこの時期、食べ物の好みが変わることもあります。

●眠い、だるい
 睡眠は充分とっているはずなのに眠い、常に体を重く感じてだるい、などです。

●空腹時のむかつき
 空腹を感じると気持ち悪くなります。これは少しものを食べることでおさまります。

●嗅覚が敏感になる
 今までよりも臭いに対して敏感になり、食べ物のにおいなどをかいだだけで吐き気をもよおすこともあります。

●唾液がたまる
 つわりの初期に見られます。
 唾液が口の中にたまり、気持ち悪さを感じることがあります。


つわりとは、何故おこるのでしょうか。
妊娠によってホルモンの分泌量が急激に変化するから、ストレスなどの精神的な面が関係しているから、などと言われることが多いですが、実のところつわりの原因は未だに解明されていません。
つわりの症状は、上の箇条書きを見ればわかるかと思いますが、主に胃腸にあらわれます。しかし人によっては眠気やだるさ、頭痛などを感じる人もいるので、実際に迎えてみないとどう対処したら良いかわからないかも知れませんね。

つわりがピークを迎えるのは、妊娠3ヶ月頃であると言われています。3ヶ月を過ぎると少しずつ落ち着き、楽になっていきます。
つわりがひどい期間は、あまり無理に食事をとろうとしなくても大丈夫です。食べられるものだけ食べて、ストレスをためないようにしましょう。
たとえお母さんがあまり食事をとれなくても、赤ちゃんはお母さんの体から優先的に栄養をもらうことができるので、赤ちゃんの成長にはあまり影響しません。
ただ、食事をしても何度も吐いてしまって結果的に食べ物をほとんど体内に取り込むことができない、1週間で体重が1〜2kg減ってしまう、尿が出ない、食べ物どころか水を飲んでも吐く、などの重い症状があった場合は産婦人科を受診してください。
全てのお母さんが苦しむつわりですが、治療が必要な場合もあるのです。

つわりの時期を乗り切るためには、ちょっとしたコツが必要です。
まず脱水症状防止のために、こまめな水分補給を心掛けましょう。
また、寝起きの空腹時に気持ち悪くなる人が多いようです。そんな時のために、手が届く範囲に小さいおにぎりやミニトマトなど、少量の食事を用意してから寝るのも良いでしょう。ただし、夏などの暑い季節には、食べ物がいたまないように注意してくださいね。
嗅覚が敏感になった人は、冷やした料理を食べると良いでしょう。冷やすことで臭いが落ち着き、喉越しもよくなって食べやすくなるので一石二鳥です。
お腹がすいた時のために、肥満にならないよう体重管理をしつつ、ローカロリーの飴やガム、おせんべいなどを持ち歩くと良いでしょう。
食事は1回の量を減らして、1日に何度にも小分けにしてとるのもオススメです。
また中には料理をすること自体が辛い、と言う方もいらっしゃるかと思います。そう言う時は、お父さんに連絡して仕事帰りにお総菜を買ってきてもらったらどうでしょう。
また、妊娠期間中だけ実家を頼る、と言うお母さんも多いでしょう。お母さんのお母さんなら妊娠も子育てもすでに経験している大先輩。この機会に色々教えてもらっても良いでしょう。

事前にちゃんと話をして、家族につわりの症状や辛さを理解してもらい、協力してもらえると良いですね。